デジタルパーマをかけてチリチリのビビリ毛になってしまったら
他店にて縮毛矯正をしてある状態からデジタルパーマをかけてチリチリのビビリ毛になってしまったお客様の髪のお直し施術です。
前提としまして、残念ながら一度傷んでしまった髪の毛を元通りに戻す事は現在の毛髪科学では不可能です。
どんなに良いとされるトリートメントでも効果は期待できません。
ホホバゴールデンオイル矯正のような過剰な薬剤、熱反応を起こしていない髪の毛でも、
毎回安定して同じようなカールにする事はできません。
一般的に美容師として(私も含めて)は何であれ絶対に施術を避けたい最高難易度のメニューです。
以上を踏まえて今回はお客様とメリット・デメリットがある事をしっかりとカウンセリング、相談をした上で
・傷んでチリチリになった部分を「治す」
という事ではなく、
ストレートの力がカールを形成しようとした所に対して反発して中途半端に出てしまったためにウェーブが細かい凹凸としてゴワゴワしている部分を
・ストレートの形状に「直す」
といった内容での修正の施術としてホホバゴールデンオイル矯正を行いました。
本来でしたら薬剤パワーを抑えるために中性~酸性の領域でやりたい所ですが
この場合はある程度のアルカリパワーが必要となるため、良い仕上がりを求めるとさらなる大きなダメージを受ける可能性があり大変危険です。
そのため慎重かつスピーディーに施術をしてダメージリスクを極力回避するようにしました。
通常の髪質改善ストレートのような仕上がりまでとはいきませんでしたが、広がりが
収まり、大分落ち着きました。
次回以降は半年~1年かけて徐々にカットと並行してカルボンドのような髪質改善の酸熱トリートメントにて数回施術していけば、
毛先付近の枝毛のようにチリチリ出てくる部分を髪の毛の内側から補修していくような形で修正していけると説明致しました。
それと、今回は上手くいきましたが、ホホバゴールデンオイル矯正は従来の縮毛矯正やストレートパーマ技術と比べてダメージを大幅に軽減できている髪質改善に近い縮毛矯正ではありますが、
ダメージが無い、ダメージゼロ、ダメージレスといった類のものではありません。
逆にもっと状態が悪くなる可能性もあります。
もしかしたら一回あたりの変化は少ないですが、ビハールカルボンドのような髪内部の結合を切らないものがお客様にとってはいい事もあります。
メニューにも無く、絶対に直せるとお約束は出来ませんが、他店にてチリチリゴワゴワのビビリ毛になってしまいお悩みのようでしたら1度ご相談下さいませ。
注※安価な料金設定で「縮毛矯正している髪の毛でもパーマが出来る」としているヘアサロンにはご注意下さい